緊縛麻縄のお手入れ方法など書いてみました。
サイトにアップする前にブログに書きこんでみました。
縛りに興味を持ってから自分専用の緊縛縄を手に入れ、使っていくうち明らかに今までと違うなめらかな使用感を感じる時があると思います。
そう感じたとき、あなたの麻縄はどんどん育っているのです。扱いやすい緊縛縄はスムースな縛りを生みさらなる上達意欲をかきたてることになります。
まさに人が道具を育て、道具が人を育てていくのです。
ここではできるだけ良い道具であり続けるために緊縛用麻縄のお手入れ方法をご紹介します。
緊縛縄の使用頻度や環境は人によって差がありますが、使い込むうちに汚れがついたり縒りが不規則になるなど様々なトラブルが起こってきます。
少しでも清潔に長持ちさせるためには正しくお手入れしてください。
1.毎日のお手入れ
麻縄を使用したあとは人の汗や油などが付着しています。実はこの油類が麻縄に染みこみさらに良い状態に育ててくれます。
ですから過剰にそれらの油を落としてしまうことはせず、汚れのみを拭き取るようにしましょう。
手入れの流れは次のとおりとなります。
1)蒸しタオルなどで表面の汚れを拭きとります。
2)馬油や蜜蝋クリームなどを塗布します。
3)かぜが通るように保管してください。
2.麻縄が汚れたら
麻縄が汚れた場合でも出来る限り洗濯するのは避けてください。
せっかく蜜蝋や油などで手入れし良い状態に育ってきた縄です。洗剤で洗ってしまうと長い時間をかけて育てた苦労も泡となります。
通常使用の汚れはできるだけ蒸しタオルなどで拭き取るようにしましょう。
気になる部分は古い歯ブラシなどでブラッシングし落ちない場合は歯ブラシに洗剤をつけその部分だけを洗うようにしてください。
1)体液が付着した場合
体液が付着した場合は付着した部分に熱いお湯をかけ陰干しし、その後蜜蝋などを塗布してください。
2)ロウソクが付着した場合
麻縄にロウソクがついてしまった場合は剥離することが困難ですので熱湯につけてロウを溶かします。
熱湯に浸すとせっかく締まった縄が緩むことがありますので、乾かしたあと状態により今一度ケバを焼き、念入りに蜜蝋クリームなどを塗布してください。
☆毛羽の焼き方
縄をよく見ると細かく毛羽立っていることがわかります。この毛羽をどの程度綺麗に落とすことができるかによって“なめし”の良し悪しが決まると言ってもいいと思います。
毛羽の取り方にはいろいろな方法がありますが、毛羽のガス焼きが一番ポピュラーな方法です。
ただし、焦げに十分注意してください。焦がしてしまいますとその部分の強度が落ちたり変色したりして見た目にも美しくありません。
方法としてはガスコンロ上の台(ごとく)を外します。
これがついていると、縄が引っかかることがあり焦げや火災の原因になります。
中火でサッと焼き火の粉が飛ばなくなったらOKです。
念入りにされる方は縒りを緩めて焼く方法もありますが焦げる可能性が高くなりますのでおすすめできません。
☆馬油・蜜蝋を塗布する方法
油を手に取り直接塗り込む方法と、布に染み込ませて塗り込む方法があります。
a)手に取り塗り込む方法
蜜蝋を適量手のひらに取り全体に伸ばします。縄を2つ折りにし縄頭から縄尻に向かってしごいていきます。
全体的にしっとりしたら巻き癖がつかないよう丸1日~2日陰干ししてください。
b)布に取り塗り込む方法
蜜蝋を適量布に取り染みこませます。縄を2つ折りにし縄頭から縄尻に向かってしごいていきます。
全体的にしっとりしたら巻き癖がつかないよう丸1日~2日陰干ししてください。
布はタオルなど糸が出るものは避け、古くなったワイシャツやサラシなどがおすすめです。
使用した布は蜜蝋が染み込んでいるので捨てずに再使用してください。
基本的にはどちらの方法も手順は同じですが直接手で塗る方が縄の状態を細かく肌で確認でき、
布を使う方は汚れを落とすことができると思います。場合によって方法を変えてください。
3.縄のヨリが不規則な状態になった場合
通常3本縒りの麻縄は細い素線を縒り3本の紐に、その3本を縒って1本の縄が作られていますが、使い込むうちに3本の紐のうち1本が伸び弛みがでる場合があります。
実は使い込んでいる方にはよく起こる現象です。このような場合は綺麗な縄目になるよう縄を手でしごき弛みを縄尻に寄せていきます。
縄尻を一旦解いて弛みのない状態で縄尻を結びなおしてください。繰り返すうちに均等なテンションがかかった締りのある縄に成長します。
4.縄が朽ちてきた場合
縄は数十本の麻糸を組み合わせて作られていますが、そのうち1本でも切れ始めるとそろそろ縄の寿命です。
緊縛縄は通常縄頭から朽ちることが多いですが朽ちるぐらい使い込まれた緊縛縄の肌触りは最高に良いものとなっているはずです。
そんな良いものを捨ててしまうのはもったいないので朽ちた部分を切ってしまい短い2本の縄として使うことをおすすめします。
3m程の縄2本にして使用してもいいでしょう。手首足首を縛ったり髪の毛を縛ったり、短い足し縄に使用したりすることができるのでそれはそれで使えるのではないでしょうか?
ですが次の新しい縄を育て始めることもお忘れなく。
ざっとお手入れ方法を説明しましたが、緊縛縄は汚してしまうと面倒ですので注意してください。
できるだけ条件の良い場所で使用してください。
そして、使い終わったあとや長い間使っていなかった場合には蜜蝋クリームなどを塗布し、できるだけ巻き癖がつかない保管方法で風通しの良い場所で保管してください。
4.保管方法
小さく束ねて保管すると巻き癖がつき、次に使うときに扱いにくくなりますので、4等分ぐらいに束ねぶら下げておくのがおすすめですが、
家族などと同居していて不可能な場合は、できるだけゆるく束ねた状態で洗濯ネットや布袋に入れ保管し時折風通しの良いところで干し、カビが来ないように注意してください。
こちらに記した方法は一つの方法であり全てではありません。人により方法が違う場合もありますので違ったお手入れ方法があれば試してみてください。
またこの件でわからないことがありましたら、お気軽にご相談ください。
無断使用を禁ずる
緊縛麻縄通販 縄屋
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